2017年3月29日水曜日

けものフレンズ考察 考察の答え合わせ

はじめに


 楽しかったけものフレンズも最終回を迎えてしまいました。
 今回は、僕が今までにしてきた考察が合っていたか間違っていたかをチェックし、正解率が高ければドヤ顔をしたいと思います。
 考察の中には、僕が考えたものと他の方の考えに賛同・反論しているものとがありますが、特に区別はしません。


正誤表


 カッコ内は正しい答えです。

サンドスターの役割と目的 - 第5話「こはん」
◯フレンズもセルリアンもサンドスターによって生まれた
△セルリアンは鉱石から生まれた(無機物から)
xジャパリまんはサンドスター由来(原料は野菜)
xサンドスターを作ったのは人間(サンドスターは謎、フィルタリング装置は未知の文明が作った)

かばんちゃんは人間か、それともフレンズか - 第5話「こはん」
◯かばんは人間のフレンズ

ジャパリパークはいつ閉鎖されたか - 第6話「へいげん」
xジャパリパークの閉鎖は数年前
xフレンズから人間の記憶が消えている

アライさんはなぜかばんちゃんを追うのか - 第6話「へいげん」
xお宝は鞄の中身(フィルタリング装置)

アライさんと帽子とお宝、1話以前の時系列 - 第7話「じゃぱりとしょかん」
xアライさんが帽子を失ったのはセルリアンに襲われたから(飛んできたサンドスターに驚いて崖から落ちた)

帽子から生まれたかばんと、サンドスターから生まれた島 - 第9話「ゆきやまちほー」
△かばんは帽子から生まれた(帽子にくっついていた髪の毛から)
△お宝はサンドスター発生装置(フィルタリング装置)
?サンドスターが海底噴火を起こした
x人間が島から避難したのは遺物のフレンズ化が原因(巨大セルリアンの出現)

かばんちゃんはライフルを持っていたのか - 第9話「ゆきやまちほー」
◯ライフルではない

黒い巨大セルリアンの正体 - 第11話「せるりあん」
x離れ島はジャパリパーク・サファリ(ゴコクエリア)
?ラッキービーストはフレンズ化している
?黒いセルリアンはパークガイドロボットがセルリアン化したもの


総括


 全然当たってなくて明後日の方向に全力疾走していることが分かりました。
 以上です。

2017年3月23日木曜日

けものフレンズ考察 黒い巨大セルリアンの正体

はじめに


 けものフレンズも残すところ後一話となってしまいました。
 今回は黒い巨大セルリアンを分析し、ラッキービースト共々その正体に迫ります。
 執筆時点での最新話は第11話「せるりあん」です。


サンドスターローとは


 火山から吹き出す黒いサンドスターがサンドスターローです。
 ローはrawと考えて間違いないでしょう。「生の」「未加工の」という意味です。(ρ=密度説もあります)
 ミライさんたちはサンドスターが二種類あるのかもしれないと考えていましたが、調査の結果、黒いサンドスターがフィルタリングされたものが虹色のサンドスターと判明したわけです。
 
 サンドスターロー(黒いサンドスター)
  • 無機物をセルリアン化させる
  • セルリアンに力を与え、再生させる

 サンドスター(虹色のサンドスター)
  • 動物やその遺物をフレンズ化させる

 フィルターによって無機物と反応する成分が取り除かれ、動物だけがフレンズ化される虹色のサンドスターが残ります。
 フレンズたちは噴火とセルリアンの増加に因果関係を見出していないため、虹色のサンドスターで無機物のセルリアン化は起こらないようです。サンドスターローが地中から滲み出す際に濾過されて三色に分かれ、水脈に混ざって流出し、色付きのセルリアンを生み出していたと考えられます。
 火口のフィルタリングシステムが構築されたのは、明らかにジャパリパーク造営より前です。
 一体何者が設置したのでしょうか……。


巨大セルリアンはどうなったのか


 ミライさんたちが戦った巨大セルリアンとかばんたちの前に現れたセルリアンは、どちらもサンドスターローによって生まれていますが、同一個体ではありません。以前の巨大セルリアンは、どこへ消えたのでしょうか。
 描写から推測できる範囲で、過去の出来事をピックアップします。


人間は島を爆撃したが、セルリアンを破壊することはできなかった。爆撃機はセルリアンの反撃を受け、墜落した

 無人機か有人機かは不明です。人類がどの程度の技術力を有していたのかは、この後考察します。


フレンズは爆撃の前に避難した

 アプリ版には、島の外へ出るとフレンズ化が解けるという設定があります。アニメ版で描写されたことはありませんが、アニメ版はアプリ版の設定を踏襲しているためそうなる可能性が高いです。
 従って、フレンズが島の外へ避難することはできません。動物の状態で避難させたという考えは、島に動物が残っていて再びフレンズ化している事実と矛盾します。フレンズはフレンズのまま避難したはずです。
 また、巨大セルリアンを直接見たことのあるフレンズが一人もいないことから、一時的に全てのフレンズが島からいなくなったのは確実です。今島にいるサーバルたちは、巨大セルリアン事件以後にフレンズ化したのです。
 では、フレンズたちはどこへ避難したのでしょうか?
 巨大セルリアンには海を嫌う習性があります。海を隔てた土地で、しかもフレンズ化が解除されない場所……その候補が実は存在します。
 以下は公式サイトのジャパリパークの説明の一部です。

一般公開用の動物遊園地「ジャパリパーク」と、研究・飼育を行う動物管理区域「ジャパリパーク・サファリ」二つのエリアで構成されています。

 アニメにジャパリパーク・サファリは登場していません。(今いるのがサファリだと主張することもできますが、研究・飼育用の区域に地下迷宮や温泉旅館は造らないはずです)
 こうは考えられないでしょうか。海底噴火で生まれた島は大小二つあり、片方がジャパリパーク、もう片方がジャパリパーク・サファリの敷地として使われたと。
 11話でかばんが発見した陸地がジャパリパーク・サファリで、そこでもフレンズ化が解除されないのだとしたら、避難先としてこれほど適した場所はありません。


巨大セルリアンは自壊した

 ミライさんがフィルターを張り直したため、サンドスターローの供給が止まり、巨大セルリアンは餓死したと考えられます。
 しかし、人間たちはサンドスターの危険性を身をもって認識し、二度と島に戻ることはありませんでした。


黒いセルリアンはなぜ太陽を目指すのか


 黒いセルリアンの形状は「ビッグドッグ」に似ています。従軍ロボットとして開発され、その気持ち悪い動きで話題になりました。起伏の多い土地で、人間に随伴させるためのロボットです。この目的、何かに似ていると思いませんか?
 そう、パークガイドロボットです。

 一旦話が逸れますが、ジャパリパークに残された痕跡から人類の技術水準が判断できます。
 電気自動車、ソーラーパネル、ロープウェイ、建物、地熱発電、船舶、ステルス爆撃機……いずれも20世紀後半~21世紀初頭相当のものです。
 その中にあって、ラッキービーストだけが異質です。二足歩行で悪路をぴょこぴょこと歩き回り、曖昧な質問にも的確に答え、会話を成立させています。
 何だかおかしくないですか? 僕らの生きている2017年の技術力では、それこそビッグドッグくらいの案内ロボットが妥当に思えます。

 そこで、こう仮定してみます。本当のパークガイドロボットは、ビッグドッグだったのではないでしょうか?
 パークの管理者は、虹色のサンドスターを使えば機械をフレンズ化させられることに気づき、パークガイドロボットをフレンズ化したのです。

 フレンズ化したパークガイドロボット → ラッキービースト
 セルリアン化したパークガイドロボット → 黒いセルリアン

 この説で説明できること
  • ラッキービーストはフレンズ化によって高度な会話能力を得た
  • パークガイドロボットの動力もソーラーパネルだった。よって、黒いセルリアンは光を求めさまよう。塩水で故障するため海を嫌う。ラッキービーストはフレンズ化で知性を獲得しているため、本能的な行動はしない
  • ラッキービーストがフレンズ化もセルリアン化もしないのは、既にフレンズ化しているから
  • ラッキービーストの呼び名がボスなのは、パークガイドロボットがラスボスであることの伏線
  • 過去と現在の巨大セルリアンが同じ習性を持っている理由になる。爆撃機が投入されたのはフィルター補修より後なので、過去のセルリアンは兵器がセルリアン化したものではない

 問題点
  • 無機物がフレンズ化とセルリアン化の両方が可能であるとは明言されていない
    • 反論:アプリ版ではタチコマがフレンズ化しています。
  • フレンズ化すると人間の姿になるが、ラッキービーストは人型ではない
    • 反論:これもアプリ版ですが、フレンズ化した着ぐるみは動物寄りの姿をしています。会話能力はありませんが、テレパシーで話します。
  • ラッキービーストがフレンズ化しているとすれば、セルリアンの捕食対象になってしまう
    • 反論:捕食→再フレンズ化でラッキービーストの数は保たれます。
  • 黒いセルリアンにも石があるため、他のセルリアンと同様に鉱物がベースのように思える
    • せっかく立てた仮説ですが、もう自信がなくなってきました。


おわりに


 それにしても、11話の展開が悲劇的すぎます。小さい子供が見たら泣くと思います。僕も泣きました。
 高らかに笑い笑い合える結末を迎えてほしいと願うばかりです。


参考資料


けものフレンズプロジェクト|公式サイト
http://kemono-friends.jp/

2017年3月11日土曜日

けものフレンズ考察 かばんちゃんはライフルを持っていたのか

はじめに


 かばんちゃんライフル所持説はかなり衝撃的なものでした。さらに、9話に登場した「ハンター」という言葉が不安を煽ります。
 彼女が本当にライフルを持っていたのかを確かめるため、我々取材班は急遽サバンナ地方へと飛び、第1話の再確認を行いました。


問題のシーン


 まずは、かばんちゃんが投げ捨てたとされるライフルらしきものについて。


 これは……木の枝ですね。

 問題は次のシーンです。

 何も持っていません。ですが、鞄の左側に注目してください。何かが突き出しています。


 最もよく見えるシーンです。

 確かに何かがあります。
 左右ともに先端は尖っています。右側が銃床と考えると、底面が広がっていないのがライフルの形状としては不自然です。


 ラストシーンです。
 再び鞄よりも後ろ側に描画されています。

 銃床のように見えるものは、かばんちゃんの右手です。
 これ以後、謎の物体は一切登場しません。投げ捨てる描写もありません。


結論


 何なのかはよく分かりません。しかし、ライフルではないことは確かです。
 木の枝か草が引っかかっていた説を僕は推します。

けものフレンズ考察 帽子から生まれたかばんと、サンドスターから生まれた島

はじめに


 第9話「ゆきやまちほー」で、サンドスターやパークガイド、その他諸々についてかなり具体的な描写がなされました。
 よって、この記事の半分は考察、もう半分は確定できそうな情報のリストアップとなります。とは言え、公式設定ではありません。
 今回はかばんちゃんが帽子から生まれた説を掘り下げ、サンドスターと島の来歴からその妥当性を検証します。


概念から生まれたフレンズ


 ボス「彼女らは動物やその遺物と……」(第2話)
 ボスが敢えてこの説明をした(しかも途中で遮られた)のは、圧倒的な伏線でした。


 コウテイ「サンドスターが動物に当たるとフレンズが生まれる」
 プリンセス「あるいは動物だったもの、とかね」

 つまり、ヒトの遺物=パークガイドの帽子から「ヒトのフレンズ」が誕生した可能性があります。
 けものフレンズ草創期に既に唱えられ、懐疑的な反応をもって迎えられたこの推論は、話数を経るごとに確からしさを増してゆきました。
  • かばんとミライさんの声が同じ(違う声に聞こえますが、同じらしいです。確かに、別人なら????と隠したりはしないかもしれません)
  • セルリアン説を持ち出すことなく、かばんがサバンナ地方に現れた理由を説明できる
  • アライさんが帽子を失ったのは、ボスが喋った後に帽子にサンドスターが当たってかばんが生まれ、そのまま逃げたから
  • かばんの帽子だけがボロボロなのは、帽子以外の部分がフレンズ化で生成されたため
  • 動物からフレンズ化した者は動物だった頃の記憶を持っているが、遺物からフレンズ化した場合はそれがないかもしれない

 反論も当然あります。
  • 帽子のような、身に着けていただけのものでもフレンズ化するのか
    • 帽子にくっついていた髪の毛からフレンズ化したと考えれば支障はありません。ただし、ちょっとグロいです。
  • 遺物からフレンズ化した場合は目のハイライトが消える、という仮説を放棄しないといけない
    • トキは動物の頃の記憶を持っていて、かつ目のハイライトが消えています。よって、この前提はそもそも成立しないようにも思えます。
  • ヒトの遺物は帽子以外にもあるはずだが、なぜ今まではフレンズ化しなかったのか
    • この謎は記事の後半に解決します。

 髪の毛説は一旦置いておいて、「動物の遺伝子を含まない物質からのフレンズ化は不可能なのでは」という率直な疑問がこの説を受け入れがたいものとしています。9話を見るまでは、僕もその立場でした。
 ですが、プリンセスが最後に付け加えた「とかね」が、動物だったもの以外の遺物=帽子の存在を仄めかしているのだとすれば、まるでミッシングリンクの間隙を埋めるかのように三つの伏線がつながるのです。
 動物も遺物も存在しないはずのツチノコのフレンズ化は、(実はツチノコが本当にいるのでなければ)人間が「ツチノコという生き物が存在するのではないか」と考えて観測を行った結果、概念からフレンズが生まれたのだと解釈できます。
 即ち、フレンズ化の本質とはサンドスターによる情報の具現化・具象化であり、セルリアンは捕食によって情報を奪います。そう考えると、「ミライさんが長年愛用していたために人間の情報が蓄積していた」という理由で帽子がフレンズ化することは十分にあり得ます。

 帽子のフレンズ化は、ミライさんの死を必ずしも意味しません。遺物には遺失物、落とし物といった意味もあります。プリンセスは死骸のことを言っているようですが……。


山!


 山は神聖な場所とされているようです。
 フレンズたちにとっての「神」とは何でしょうか?
 しかし、僕ら人間でさえ神について正確に分かっているわけではないのでこの考察は諦めます。

 山を神聖な場所としたのは、やはり人間であるように思います。
 フレンズたち、もしくはパークの客が山に入らないように、そう定めたのではないでしょうか。
  • 噴火や崖崩れの恐れがあるため
  • 近づくとフレンズ化してしまうため
  • セルリアンが多いため
  • 四神がいるため(アプリ版でUMAとして登場した青龍・朱雀・白虎・玄武のことと思われる)
  • 神秘の物質・サンドスターの現れ出る場所であるから

 山岳信仰は人類の打ち立てた思想の一つです。ジャパリパークの島は海底噴火によって生まれました。火山こそが世界の始点であり、それに崇敬の念を抱くのは当然のことなのかもしれません。

 さて、埋設されている大事なものは、山にあることが明らかになりました。
 アライさんがすぐにお宝を掘りに行けなかったのは、山に入るのに博士の許可がいるためでした。

 何が埋設されているのかについて、考えてもいい頃だと思います。
 恐らくは、サンドスター発生装置、あるいはサンドスターの原石でしょう。
 ミライさんが埋設物について残したメッセージは、謎と思われていたサンドスターの起源を見つけた、という意味になります。火山があってそこからサンドスターが湧出したのではなく、サンドスターが地殻変動を引き起こして火山を形成したのです。
 この考えに従ってジャパリパークの歴史を書き起こしてみると、以下のようになります。

 宇宙からサンドスターが飛来、海に落ちる(サンドスターを積んだ宇宙船、またはサンドスターの隕石)

 ↓

 サンドスターの活動で海底火山が作られ、噴火で島が生まれる

 ↓

 長い年月を経て火山活動が収まり、休火山となる(今回出てきた湯の花のように、火口にサンドスターが堆積し、溶岩がせき止められたのかもしれない)

 ↓

 ジャパリパークが造営される

 ↓

 火山が再び噴火し、サンドスターが降り注ぐ。フレンズとセルリアンが誕生

 ↓

 人間はパークの運営を続けながら火山を調査

 ↓

 火山の直下にある、サンドスターを生み出しているものの正体が判明

 ↓

 サンドスターの活動が勢いを増し、激しい噴火が相次ぐ。人間は船でパークから退避
 ミライさんは島に残った?

 フレンズが生まれた当初はまだ火山の活動がそれほど激しくなかったため、人間や遺物にまで影響を及ぼすほどのサンドスターは降り注いでおらず、動物が徐々にフレンズ化する程度に留まっていたのではないでしょうか。
 そして、人間たちは研究の一環として、採取し濃縮したサンドスターを使って意図的に絶滅動物の遺物をフレンズ化していたと考えられます。
 しかしその後、自然環境下でも遺物のフレンズ化が起こるようになったため、人間は自分たちの遺物を回収して島から脱出したのです。(ラッキービーストは機械でフレンズ化の心配はないため、フレンズの保護と将来のパーク復旧を鑑みて置いていった)
 従って、フレンズ化する可能性のある遺物は帽子くらいしかなく、しかもその帽子も何らかのアクシデントでサバンナ地方に放り出されたものと推測されます。これが、ヒトのフレンズが今までは現れなかった理由です。

 僕の考察は毎回盛大に外れているので、対抗説も挙げておきます。
  • 博士は四神の位置を知りたがっているので、四神は動かない=封印されている。つまり埋設されているのは四神
  • ミライさんが「埋まっている」ではなく「埋設」と表現したのは、それが人工物だったから。埋設はジャパリパーク造営と同時期に行われ、その存在は秘密にされていた
  • 山の地下にはセルリアンの本拠地がある。大事なものはセルリアンの発生を抑える手段
  • 実はジャパリまんがお宝


参考資料

けものフレンズプロジェクト|公式サイト
http://kemono-friends.jp/



補足(2017/03/23 追記)


 避難の原因は巨大セルリアンの出現でした。
 埋設されているのは四神で、お宝はサンドスターのフィルタリング装置でした。

2017年2月23日木曜日

けものフレンズ考察 アライさんと帽子とお宝、1話以前の時系列

はじめに


 第7話「じゃぱりとしょかん」のCパートにて、アライさんの求めているお宝についての更なる描写がなされました。
 今回はアライさんの行動を時系列順に追い、第1話に至るまでのストーリーラインを作成します。


サバンナでその帽子を見つけた時
そこを通ったボスが何と喋りだしたのだ!

フレンズや私たちにとって
とても大事なものが埋設されていることが分かりました
その場所は……

アライさんの足跡


アライさんとフェネックがサバンナ地方で帽子を発見
 この場にかばんはいません。いるなら「帽子を見つけた」ではなく「変なやつを見つけた」と言うはずです。

 ↓

ボスが通りかかる
 ラッキービーストも帽子を探していた可能性があります。または単なる偶然です。
 このボスは、かばんたちと同行しているラッキービーストと同一個体と思われます。
 憶測ですが、ボスは他のラッキービーストと色が違うので見分けられるのではないでしょうか。

 ↓

ボスが喋る
 人間がいなくても、羽根があればメッセージは再生されるようです。
 内容は「フレンズや私たちにとって、とても大事なものが埋設されていることが分かりました。その場所は……」。
 この「とても大事なもの」がアライさんの言うお宝と見て十中八九間違いありません。
 しかし、具体的に何が埋設されているかについては触れられていません。
 お宝の正体が分からないまま追っているとすれば、フェネックとの温度差も納得です。

 ↓

アライさんは持ち前のうっかりで帽子を失ってしまう
 理由は色々考えられます。
  • この時点では、ボスが帽子の羽根に反応したと気づいていなかった
  • 落とした
  • 風にさらわれた
  • 寝ている間に盗まれた
  • ボスが帽子を持ち去った
  • セルリアンが襲ってきたため、帽子を放り出して逃げた
    • 火山の噴火に伴いセルリアンの数が増えていたこと、また人間の近くにセルリアンが多いという話を鑑みて、この説が最も有力です。アライさんとフェネックは共に戦闘能力が高くなさそうなので、戦わずに逃げると思われます。
    • 帽子は元からボロボロだったのかもしれませんが、セルリアンの攻撃で穴が空いたとしてもおかしくはありません。
 ↓

アライさんはボスと別れる
 帽子を失った際にボスも見失った可能性が高いです。(このこともセルリアン襲撃説を補強します)
 帽子探しを優先してボスと別れたという線もなくはないですが、帽子を失くした時にまだボスが近くにいたなら、(せっかちなアライさんは別としても)フェネックが抜け目なくボスを捕まえて連れていくように思えます。

 ↓

アライさんは帽子の奪還を決意する
 即刻お宝を掘りに行くよりも、ボスにもっと喋らせる方が重要とアライさんは考えました。
 これは、お宝の場所が結局聞けなかったことを表しているように思えます。(途中で遮られたか、再生が止まった可能性も)
 もしくは、お宝はすぐには入手できない場所にあるか、何らかの手順を踏まないと到達できないのかもしれません。

 ↓

かばんが帽子を拾う
 サバンナの日差しが強いため、かばんは拾った帽子をかぶります。
 かばんの帽子と鞄は色が同じですが、何の関係もないことになります。(かばんの服装で、アプリ版のパークガイドと共通するのは帽子のみ)
 元々かばんの帽子だったものを一度失くし、また見つけたという説明もできなくはないです。

 ↓

アライさんは帽子の匂いを追跡し、かばんを発見。かばんを捕まえようとする
かばんは食べられると思って逃げる
 俊敏さの欠片もないかばんにアライさんが追いつけなかった理由は、
  • アライさんはアライグマのフレンズなので、走力に長けているわけではない
  • 長時間の追跡で疲れているアライさんに、ヒトの持久力が勝った
  • ここで赤い羽根が千切れ、アライさんは羽根に気を取られてかばんを見失った
  • セルリアンに邪魔された
 などが考えられます。
 また、この時にフェネックがまだ一緒にいたとは限りません。(アライさん曰く「フェネックは時々しか助けてくれない」(けもフレ図鑑No.004)、1話でフェネックは「アライさんに付き合うよ」と改めて言っている)

 ↓

第1話へ


新たなる謎


 どういうわけか、アライさんは帽子の奪還ではなくかばんの捕獲をもくろんでいます。
 しかも、羽根を持っているにも関わらず、ラッキービーストの確保を第一目標とはしていません。
 ですが、ラッキービーストが人間と会話することを(少なくとも3話より前の時点では)知らないはずです。
  • 狙いはあくまでも帽子。かばんにお宝を横取りされたくない
    • アライさんは平和主義者で、帽子を奪うのではなく交渉で取り戻すつもりでいる?
    • 単に捕獲してから帽子を取り返すという意味?
    • 赤い羽根と緑の羽根は機能が違うため、両方必要?
  • お宝を手に入れることとかばんを捕まえることは目的が別
    • 人間(またはかばん)の存在がパークの危機?
    • 帽子の奪還をセルリアンに邪魔されたため、かばんとセルリアンが仲間だと思っている?
  • 実は捕まえたいのはかばんではなくボス
 いずれも、ありそうななさそうな……という感じで、謎が謎を呼びます。


おわりに


 埋設されているとても大事なものが何かについては、また別の記事で考察したいと思います。


参考資料


けものフレンズプロジェクト|公式サイト
http://kemono-friends.jp/



第8話でパークの危機の内容が判明(2017/03/01 追記)


 アライさんはかばんを帽子泥棒と考えており、そのような巨悪を野放しにしておくことがパークの危機でした。
 また、かばんが何者かを知っているわけではなさそうです。

 他のラッキービーストもボスと同じ姿で、かつ全員がボスと呼ばれていることが分かりました。よって、アライさんが見たボスとかばんに同行しているボスが同じである必然性はなくなりました。
 ボスという呼称の由来は未だ不明です。

2017年2月19日日曜日

けものフレンズ考察 アライさんはなぜかばんちゃんを追うのか

この記事は陳腐化しています!(2017/02/22 追記)


 パークの閉鎖が数年前ではないことが判明したので、人間の記憶が消えているのではという考察もスタート地点からして間違っていました。


はじめに


 ジャパリパークはいつ閉鎖されたか の続きです。
 パークの閉鎖は数年前であり、フレンズからは人間の記憶が消えているかもしれない……との考察を念頭におき、アライさんの動機とお宝の秘密を探ります。

アライさんの事情


 アライさんはなぜかばんを捕まえようとしているのでしょうか。今までの言動から、手がかりになりそうな要素を抽出してみます。
  • 早く捕まえないと……
  • これ以上逃げられたらパークの危機
  • かばんの匂いを追跡している(既にかばんと会っていて一度逃げられた、または人間の匂いを知っている。帽子に言及していることから恐らくは前者)
  • お宝が呼んでいる
  • ラッキービーストのメッセージを聞きたがっている
  • 羽根の使い方を知っている
  • フェネックはお宝にはさほど興味がなく、友達付き合いとして参加

 ラッキービーストが声を発したと聞いた時、アライさんは深刻な表情ではなく嬉しそうな顔をしていました。よって、メッセージは危機ではなくお宝に関係しています。
  • メッセージの中に、お宝の入手方法を示すものがある。かばんたちはまだそれを聴いていない
  • お宝はフレンズにとって有益なもの
  • お宝にどれだけの価値を見出すかは個フレンズ差がある

 お宝の入手とパークの危機が表裏一体なら、こうなります。

メッセージを聞けば、お宝が手に入る ⇔ メッセージを聞けなければ、パークの危機

 一見成立しているように見えて、おかしいですね。これではかばんの捕獲を急ぐ意味が全くありません。(フェネックは「ゆっくり行こう」と言っていますが)
 上の前提が間違っているのなら、お宝とパークの危機は独立しており、アライさんは複合的な事由でかばんを追っていることになります。もう一枚の羽根の登場により、事態はむしろ複雑化してしまったのです。

お宝とは何か


1.ジャパリまん説

 お宝が既に作中に登場しているとすれば、ジャパリまんかジャパリコインのどちらかです。ジャパリコインだけあっても仕方がないので、お宝とはジャパリまんではないでしょうか。
 かばんを捕まえて、ジャパリまんを量産させるのが目的です。メッセージの内容は、ジャパリまんの製造工場の動かし方でしょう。
 この説の強みは、かばんが食べられるのを異様に恐れる理由を説明できることです。アライさんは一度かばんと会っていて、「(ジャパリまんを)食べさせるのだ~」と叫びながらかばんを追いかけたのです。

 問題点
  • パークの危機に結びつかない(ジャパリまんの価値が暴落し、ハイパーインフレが起こる?)


2.パークの管理者権限説

 帽子の羽根がパークの管理キーで、人間だけが使用可能だとすれば、かばんを捕まえて間接的にパークを支配できます。アライさんは天下を取ろうとしている(けもフレ図鑑No.004)ため、パークの支配者を目指している可能性はあります。
 他のフレンズがかばんを捕まえてしまうと、そのフレンズがパークを支配し、危機になるかもしれません。
 別の解釈として、管理者がサンドスターを停止できるとしたら、アライさんはかばんがサンドスターを止めに来た人間と考え、阻止しようとしています。

 問題点
  • けものフレンズの魅力の一つに「悪人がいないこと」があるが、これだとアライさんがちょっと悪っぽい


3.人間説

 知恵の源泉であるかばん自身がお宝です。
 
 問題点
  • アライさんはお宝に目を輝かせる一方、かばんに対しては厳しい見方をしているため、二つが同一とは考えにくい


4.ドロップアイテム説

 かばんの正体がセルリアンなら、セルリアンのドロップアイテムがお宝かもしれません。
 
 問題点
  • 基盤となるセルリアン説の根拠が薄い
  • セルリアンが何かを落とす描写がない(伏線の塊のようなアニメがこの描写を怠ることは、まずあり得ないだろう)


5.かばんの中身説

 捕まえなければいけないのは人間で、お宝はかばんの背負っているかばんの中に入っているのでは?
 お宝が機械に類するもので、メッセージの中に操作説明があるとすれば、羽根も必要です。
 
 問題点
  • かばんとかばんが紛らわしい
  • ラッキービーストはかばんに入ったことがあるが、中身に関して何も言及していない


 以上、五つの仮説を挙げました。この中で最も有力と見られるのは、やはりジャパリまん説です。次点でかばんの中身説でしょうか。

アライさんの動機


 パークの危機に結びつかないジャパリまん説の弱点を補うため、前回立てた「人間に関する記憶が消された説」に従って推論を進めてみます。

1-a.パークを守る仕事の報酬説

 人間の記憶が消えたことでフレンズたちは自力で生きていけるようになりましたが、また人間が現れたら台無しになってしまいます。旧管理者はパークに迷い込んだ人間を排除する手段を用意していました。仮に「人間捕獲システム」とします。
 捕獲システムに人間を投獄すると、フレンズは報酬としてジャパリまんを貰えます。捕まった人間は死ぬのではなく、パークの外へ放り出されると思われます。
 アライさんはこのシステムを知っていて、かばんを追いかけています。

 問題点
  • これで説明できた! と喜んだのも束の間、メッセージと羽根に意味が出てこない
  • 人間を案内するためのラッキービーストが回収されていないことから、パークの放棄はかなり慌ただしく行われたと思われる。このようなシステムを構築している余裕はない


 川で溺れかけたアライさんは、かばんを命の恩人と認識しました。しかし、自分が追っているのがそのかばんとは気づいていません。
 迷路を出口から辿るようなずるい考察ですが、これはかばんを捕まえる理由がかばん本人の人格とは関係のないことを示しています。
 悪人を捕まえるために追っているとすると、アライさんがかばんの名前を知った時点で捕獲を思いとどまり、追跡パートが全部無駄になってしまうためです。(アライさんがかばんたちに追いついた時にサーバルがかばんの名前を呼び、そこで気づくはず)
 そうではなく、かばんが良い奴だったとしてもなお捕まえなければいけない、となれば話が進みます。

 以上を踏まえると、袋小路に入ってしまったジャパリまん説よりも、かばん本人とお宝を切り離して考えられる「お宝=かばんの中身説」の方が強く思えてきますね。
 寄り道ばかりの考察でしたが、「捕まえる理由は不明だが、かばんの中身がお宝っぽいよ!」をこの記事の暫定的な結論とします。
 
 次回、第7話「じゃぱりとしょかん」から目が離せません。

参考資料

けものフレンズプロジェクト|公式サイト
http://kemono-friends.jp/

2017年2月18日土曜日

けものフレンズ考察 ジャパリパークはいつ閉鎖されたか


この記事は陳腐化しています!(2017/02/22 追記)


 パークの閉園から間がないように見える要素があったのは、ラッキービーストがメンテナンスしていたためでした。除草機能はメンテナンスの一種だったわけですね。
 メンテナンスの対象になっている施設は新しく見え、そうでないものは経年劣化によりボロボロになってしまったと考えれば、二通りの情報が混在していることの説明がビシっとつきます。

はじめに


 この記事はジーッ……と見た結果の考察であり、公式設定ではありません。
 今回は二部構成です。まず、ジャパリパークに蔓延する「荒廃」と「滅び」を考え、閉園からどれくらいの時間が経っているのかを割り出します。次に、アライさんがかばんちゃんを追う動機を探り、求めているお宝とは何かを推測します。
 執筆時点での最新回は第6話「へいげん」です。

パークの閉鎖は最近か、はるか昔か


 ジャパリパークが閉園後の荒れ果てたテーマパークであることは、既に第1話の時点で提示されています。また、公式サイトのイントロダクションには以下のような一文が挿入されています。
 
しかし、時は流れ……。

 では、閉鎖から具体的にどれくらいの歳月が経過しているのか? と考えると、「数年」あるいは「百年以上」という二通りの解釈が可能でした。
 恥ずかしながら、最初の内は物語の世界観がアバウトなために二つの情報が混在しているのだろうと思っていました。しかし、話数が進むごとに設定の緻密さが顕在化し、短期間説が優勢になりました。

 【数年しか経っていないことを示す描写】
  • パークの地図
  • 案内ロボット
  • ソーラーパネルと電池
  • まだ動くジャパリバス
  • ログハウスのイラスト
  • 破れていない障子、掛軸、紙風船、売店ののぼり

 パークの閉鎖が数年前なら、ツチノコの言う「例の異変」が関わっているのはもはや疑いようがありません。閉鎖そのものが異変か、もしくは閉鎖と前後して異変が発生したと考えられます。
 翻って、長い年月が経っているように見える要素にはそれぞれ別の理由があることになります。

 【百年以上の経過を示す描写、および考えられる理由】
  • 危険な生物であるセルリアンがうろついている
    • パークが放棄されてから長い時を経てセルリアンが勢力を拡大した、と考えたくなるが、実はそうではない。
    • セルリアンはフレンズの誕生と同時期に現れたことが公式サイトの説明から読み取れる。パークはその状態でしばらく営業を続けていた。
  • 誰もかばんの正体を知らない
    • 人間がいなくなって久しいために忘れられているのではないかと推測され、長期間説の最も有力な根拠だった。
    • ツチノコとハシビロコウは人間を知っていた。他のフレンズがどうかは、次の回で分かりそう。
    • ツチノコの言及は肯定的で、人間の存在が禁忌とされているわけでは(恐らく)ない。
    • 異変によって、フレンズたちから人間に関わる記憶が消えた可能性。(後述)
  • ラッキービーストの会話にフレンズが驚く
    • フレンズたちは全員ラッキービーストを知っていて、かつ話せることは知らない。前項と同じく、人間の長期不在を示しているように思われた。
    • ラッキービーストは複数いるため、皆会ったことがあるのでは。「ボス」はラッキービーストのボスという意味。
  • 壊れた橋、砂で埋もれたバイパスの入り口
    • それぞれ、洪水で破壊された、度重なる砂嵐で砂が降り積もった、と考えれば説明がつく。
    • 時に地形が変わってしまうほど、サンドスターによる気象変化は激しい。(ジャガー「川の形ごと変わる」)
  • アトラクションを遺跡と呼ぶ
    • 世界遺産とも言っているので、ツチノコがそういう言い回しを好んでいるだけか。
  • 溶岩のようなもので塞がれた地下迷宮
    • 火山から噴き出した火成岩かと思われたが、出口だけがピンポイントで塞がれている。
    • 地下迷宮を封鎖するために人間が流し込んだ?
      • 地下迷宮がオープンする前にパークの閉鎖が決まったため、動物やフレンズが迷い込まないように塞いだのではないか。

 いずれも、説明できないこともなくはないという感じですが、この中の何割かは異変に由来しているように思えます。
 一方、短期間説の描写はかなりはっきりしているため、否定するのが難しいです。パークの閉鎖は二~三年前、長くとも十年は経っていないと見て間違いないでしょう。
 ライオンとヘラジカの合戦が月一で行われていたとすると、五十一戦で約四年です。(三週に一度なら三年弱、二週に一度なら二年弱)
 ライオンが城を縄張りにしたのは閉園後と思われるので、非常にしっくり来る数字ですね。

フレンズたちから人間の記憶が消えている?


 パークの閉鎖が数年前であるにも関わらず、フレンズの多くが人間を知らない(見ても分からない)のは不可思議です。
 若干辻褄合わせ的ではありますが、フレンズたちから人間にまつわる記憶が消えていると考えれば説明はできます。図書館には資料が残っていて、一部のフレンズは知識としてのみ人間を知っているのかもしれません。
 ではなぜ消されたのかという疑問が生じますが、次のような推論が可能です。

  • パークに残されたフレンズたちが人間に依存せず生きられるように、パークの旧管理者がサンドスターを使って記憶を消した

 これは、カバの台詞「ジャパリパークの掟は、自分の力で生きること」にもつながります。
 助け合って生きているフレンズの世界においては異質とも言えるこの言葉を、「(人間の力を借りずに)自分の力で生きること」と補間できるのです。

 アライさんはなぜかばんちゃんを追うのか に続きます。

参考資料


けものフレンズプロジェクト|公式サイト
http://kemono-friends.jp/

2017年2月13日月曜日

けものフレンズ考察 かばんちゃんは人間か、それともフレンズか

はじめに


 この記事はツイッター等で収集した情報と僕の考察の混合体であり、公式設定ではありません。
 今回は主人公のかばんちゃんに焦点を当て、彼女がフレンズかフレンズではないのかを論じます。
 執筆時点での最新回は第5話「こはん」です。
 

かばんは何者か



  1. 人間
  2. 人間のフレンズ
  3. セルリアン

人間説


 肯定要素

  • ラッキービーストはかばんと会話を行う。帽子の羽に反応するより前から喋っているので、かばんをフレンズとは違う特別な存在と見なしている。
  • ツチノコの台詞「あいつ、絶滅していなかったのか」より、あいつ=かばん=絶滅したと思われていた人間。


 否定要素

  • なぜパークに突然人間が現れたのか説明がつかない。


人間のフレンズ説


 肯定要素

  • かばんの姿形はフレンズたちとよく似ている。
  • 一人称の「僕」と中性的な容姿は、オスの模様で女性の体を持つフレンズの典型に合致する。
  • フレンズたちはかばんを「何かの動物のフレンズ」だと思っている。「フレンズではない生物」とは認識していない。
  • 人類の滅亡描写があるため、人間そのものはこの世界にいない。
  • かばんが火山の噴火で生まれたというサーバルの推測が正しければ、フレンズ化している。
  • かばんの記憶喪失はフレンズ化が原因。
  • かばんの帽子には穴が開いているが、服は無傷。服はフレンズ化に伴い生成された。
  • 絶滅した動物のフレンズ化が可能なので、人間も滅びゆく自分たちをフレンズ化した可能性がある。


 否定要素

  • 人間がフレンズ化しても、ヒト型の人間ということになり何も変化しない。
  • フレンズ化というメカニズム自体が人間を特別扱いしており、人間はフレンズ化の対象にならないかもしれない。

 どちらともとれる要素
  • かばんの目にはハイライトがある。絶滅した動物の目にはハイライトがない(https://twitter.com/chofu_3410/status/826575201798205441
    • かばんが人間なら、生きている人間なのでハイライトがある。フレンズなら、人間は絶滅していない。
    • ツチノコがこの情報を知っているのならば、「(かばんの目にハイライトがあるから)絶滅していなかったのか」とも解釈できる。
    • フレンズ化した時点でハイライトの有無が決まる場合、フレンズ化後に絶滅した可能性がある。(例えば、生きている動物がフレンズ化→ハイライトあり、遺伝子や剥製からフレンズ化→ハイライトなし、のようなケース)


セルリアン説


 肯定要素

  • かばんが突然サバンナ地方に現れた理由を最も上手く説明できる。
  • セルリアンはかばんを襲ったのではなく、仲間だと思って近づいてきた。(……苦しいか)


 否定要素

  • ラッキービーストがセルリアンと会話をするのはおかしい。


その他


  • AI説、ロボット説、創造主説、ゲームキャラ説などあるが、今のところこれらを裏付ける描写はない。


メタっぽい視点から


 かばんがラッキービーストに「僕が何のフレンズか分かりますか」と聞いた場合、以下の三通りの回答が考えられます。

  1. 分からないよ(または反応しない、バグるなど)
  2. 君はフレンズじゃないよ
  3. 人間のフレンズだよ

 2か3ならそこで旅が終わってしまい、より詳しく調べるため図書館へは行くことになるかもしれませんが、なぜそれを最初に聞かなかったのかという話になってしまいます。
 ですが、あの何か知っていそうなラッキービーストが「知らない」と答えるとはとても思えません。(サンドスターに対しては「まだ分からないことだらけ」と言いましたが、謎多きサンドスターがフレンズを生み出し気候を変化させているところまでも突き止めているので、人間については当然もっと知っているはずです)
 1があるとすれば「ラッキービーストを作ったのが人間ではない」ケースですが、それにしてはラッキービーストと人間の関係が深すぎます。
 よって、答えはこの中のどれにも当てはまらない可能性が結構あります。

まとめ


 かばんちゃんのフレンズ化を示す情報が多いですが、決定的ではありません。ミスリードの線もあります。
 今後の展開に注視していく必要があるでしょう。

参考資料


#けものフレンズ考察班

2017年2月9日木曜日

けものフレンズ考察 サンドスターの役割と目的

はじめに


 この記事は情報整理と推論の二つのパートを繰り返すことで構成されています。情報パートのソースは特に注釈がない限りアニメ本編です。推論パートは僕自身の勝手な考察であり、公式設定ではありません。
 今回は、けものフレンズの世界観の根幹をなす「サンドスター」について考察し、その正体に迫ります。
 執筆時点での最新回は第5話「こはん」です。

サンドスター


 サンドスターとは、フレンズたちを生み出したとされている謎の物質です。

  • キラキラした見た目をしている、実体のある半透明の物質
  • 火山から降り注ぎ、地中に蓄積される
    • 1話で段差を降りる際に土壌からサンドスターが拡散する演出は、サンドスターが多量に含まれていることを表しています。
  • サンドスターの力でフレンズが生まれる(フレンズ化)
    • 動物にサンドスターが降りかかることでフレンズ化します。
    • 火山の噴火によるフレンズ化は過去に何度も起こっているようです。トキの「今年の噴火」という台詞から、年に一回程の頻度で起こると思われます。
  • フレンズが特殊能力を使う時、少量のサンドスターが消費される
  • 温度・湿度・日差しを変化させ、ジャパリパークに「地方」を作り出している
    • ラッキービーストの解説より。


 こうして列挙してみると、有無を言わさず動物をフレンズ化させる強毒性の化学物質のようにも思えますが、サーバルたちは概ね好意的に捉えています。交流を行い友達を増やすことを良しとするフレンズの社会において、新しいフレンズが生まれる噴火は吉事なのでしょう。
 ラッキービーストが「分からないことだらけ」と言うように、サンドスターのメカニズムは謎に包まれており、フレンズや環境との因果関係のみが提示されています。
 ところで、ジャパリパークにはフレンズ以外にも正体不明のものがいくつかあります。セルリアン、そしてジャパリまんです。一旦サンドスターから離れ、情報を再構築してみようと思います。

セルリアン


 セルリアンはいわゆるモンスターです。

  • スポーンする
  • どこにでも沸くわけではなく、場所や日時によって多い・少ないの傾向がある
  • フレンズではない
    • サーバルがはっきりと否定しています。動物や植物がフレンズ化した姿ではないようです。
  • フレンズを捕食する
    • 「食べられちゃう」という表現が死を表すとは限りませんが、その可能性は高いです。
  • 戦闘能力の高いフレンズはセルリアンを迎撃できる
  • 体のどこかにある石を攻撃すれば倒せる
    • 落下ダメージでも倒せるようですが、追ってこられなくなっただけかもしれません。倒されたセルリアンはバラバラになり、死にます。

セルリアンは石から生まれた


 さて、火山から大量のサンドスターが放出された翌日、フレンズたちが水場へ行くのをためらうほどセルリアンが増えました。この二つの事象が無関係とは思えません。
 サンドスターが降り注いだためにセルリアンが増加した、と考えるのが自然です。
 セルリアンとフレンズは異なる存在ですが、ここでセルリアンの弱点である石に注目してみると、サンドスターの働きを同じ文脈で説明することが可能になります。

  • 動物をフレンズ化させる力
  • 鉱物をセルリアン化させる力

 セルリアンはある日突然現れたわけではなく、フレンズ化に類似したサンドスターの力によって鉱石から生まれた、と考えると辻褄が合います。

ジャパリまん


 ジャパリまんとは、食べ物です。

  • 饅頭を思わせる外観(肉まんの可能性もあり)
  • 紙袋のようなものに入っている
  • フレンズたちの食べ物だが、かばんも食べられる
  • どこからともなく取り出される
    • フレンズたちはジャパリまんを携行食として持ち歩いているようです。
    • スナネコは砂の中に隠していました。(地面を掘るとジャパリまんが出てくるという説もありますが、描写を見る限りではスナネコが貯蔵していたもののように思えます)
  • 簡単に手に入る
    • 気軽に仲間に分け与えられています。貴重な食料という印象は受けません。
    • 入手経路は今のところ不明です。
  • ジャパリコインで交換できるものの一つ
    • ツチノコの説明より。しかし、フレンズたちはジャパリコインを使っていません。
  • 通貨代わりに使われている
    • アメリカビーバーが博士から木材を購入し、対価としてジャパリまん三ヶ月分を支払う約束をしています。
    • ジャパリコインではなくジャパリまんが通貨の役割を果たしています。
    • 一日三個と考えると三ヶ月分はおよそ二七〇個です。
    • 博士とは、アフリカオオコノハズクのフレンズのことだと思われます。(けもフレ図鑑No.041)


ジャパリまんがフレンズを生存させている


 フレンズ化した動物は捕食関係を失います。本来肉食のサーバルは、かばんを食べませんでした。代わりに主食としているのがジャパリまんです。肉食獣に限らず、全てのフレンズがジャパリまんを食べている可能性が高いです。
 では、ジャパリまんはどのようにして供給されるのでしょうか?

  1.  パーク内の施設で製造されている
    • 荒廃した状態にあってもソーラーパネルが生きているため、工場のようなものが稼働しているかもしれません。
    • ただし、ジャパリまんを作るための原材料が大量に必要になります。
  2. フレンズによって製造・販売されている
    • フレンズでも紅茶を淹れられるので、ジャパリまんを作れてもおかしくはありません。
    • ですが、それなら食べ物のバリエーションがもっとあるはずです。
  3. サンドスターが作り出している
    • フレンズ化によって食べる物がなくなるなら、代わりの食料を配給するのは当然とも言えます。
    • この説を採用するならば、サンドスターは単なる自然現象ではなく、「フレンズ化を行い彼らを生存させる」という明確な意図を以って設置された機構ということになります。


サンドスターを作ったのは人間


 前項の三つ目の説を採ると、フレンズ、セルリアン、ジャパリまん、全てがサンドスターに帰結します。偶然ではないでしょう。サンドスターがフレンズを生み出し、セルリアンを生み出し、両者の対立構造を意図的に作り出したのです。
 その関係は極めて不均衡です。フレンズがセルリアンを捕食できるのであれば、ジャパリまんは必要ありません。彼らは生存競争の一環として激しく争うはずです。
 しかし、実際にはフレンズがセルリアンを食べることはなく、セルリアンがフレンズを食べます。一体なぜこうなっているのでしょうか?
 そのヒントがツチノコの考察の中にあります。「ここは人を楽しませるために作られた」。こことは地下迷宮を指しますが、パーク全体にも適用できる言葉です。
 ジャパリパークはテーマパークを兼ねた動物園として設計されました。セルリアンもアトラクションの一環です。パークに入った人間はフレンズと行動を共にし、襲い来るセルリアンたちをフレンズが撃退するという一種のショーを楽しむのです。
 ここでフレンズがセルリアンを捕食してしまうと、途端に大自然の掟をダイレクトに伝える強烈な光景が広がります。そうではなく、人間がフレンズにご褒美としてジャパリまんを与えた方がずっと一般受けするはずです。

 さあ、これでサンドスターの正体が明らかになりました。フレンズとセルリアンを生み出し、動物園を面白くするために人間が作った管理システム……それがサンドスターです。主導したのはジャパリパークの旧管理者であり、ラッキービーストが解説を再生していた声の人物、もしくはその上司ではないかと推測されます。

 最後になりますが、この考察は推論の推論の推論くらいに不確かなまま進んでいるので、蓋然性はほとんどありません。ですが、何が当たっていて何が外れていたかはいずれ明らかになると思っています。投げっぱなしエンドでは終わらないという確固たる予感が伏線の端々から感じられます。僕たちは今、けものフレンズという伝説が綴られるさまをリアルタイムで目撃しているのです。

参考資料

けものフレンズプロジェクト|公式サイト
http://kemono-friends.jp/