この記事は陳腐化しています!(2017/02/22 追記)
パークの閉園から間がないように見える要素があったのは、ラッキービーストがメンテナンスしていたためでした。除草機能はメンテナンスの一種だったわけですね。
メンテナンスの対象になっている施設は新しく見え、そうでないものは経年劣化によりボロボロになってしまったと考えれば、二通りの情報が混在していることの説明がビシっとつきます。
はじめに

この記事はジーッ……と見た結果の考察であり、公式設定ではありません。
今回は二部構成です。まず、ジャパリパークに蔓延する「荒廃」と「滅び」を考え、閉園からどれくらいの時間が経っているのかを割り出します。次に、アライさんがかばんちゃんを追う動機を探り、求めているお宝とは何かを推測します。
執筆時点での最新回は第6話「へいげん」です。
パークの閉鎖は最近か、はるか昔か

ジャパリパークが閉園後の荒れ果てたテーマパークであることは、既に第1話の時点で提示されています。また、公式サイトのイントロダクションには以下のような一文が挿入されています。
しかし、時は流れ……。
では、閉鎖から具体的にどれくらいの歳月が経過しているのか? と考えると、「数年」あるいは「百年以上」という二通りの解釈が可能でした。
恥ずかしながら、最初の内は物語の世界観がアバウトなために二つの情報が混在しているのだろうと思っていました。しかし、話数が進むごとに設定の緻密さが顕在化し、短期間説が優勢になりました。
【数年しか経っていないことを示す描写】
- パークの地図
- 案内ロボット
- ソーラーパネルと電池
- まだ動くジャパリバス
- ログハウスのイラスト
- 破れていない障子、掛軸、紙風船、売店ののぼり
パークの閉鎖が数年前なら、ツチノコの言う「例の異変」が関わっているのはもはや疑いようがありません。閉鎖そのものが異変か、もしくは閉鎖と前後して異変が発生したと考えられます。
翻って、長い年月が経っているように見える要素にはそれぞれ別の理由があることになります。
【百年以上の経過を示す描写、および考えられる理由】
- 危険な生物であるセルリアンがうろついている
- パークが放棄されてから長い時を経てセルリアンが勢力を拡大した、と考えたくなるが、実はそうではない。
- セルリアンはフレンズの誕生と同時期に現れたことが公式サイトの説明から読み取れる。パークはその状態でしばらく営業を続けていた。
- 誰もかばんの正体を知らない
- 人間がいなくなって久しいために忘れられているのではないかと推測され、長期間説の最も有力な根拠だった。
- ツチノコとハシビロコウは人間を知っていた。他のフレンズがどうかは、次の回で分かりそう。
- ツチノコの言及は肯定的で、人間の存在が禁忌とされているわけでは(恐らく)ない。
- 異変によって、フレンズたちから人間に関わる記憶が消えた可能性。(後述)
- ラッキービーストの会話にフレンズが驚く
- フレンズたちは全員ラッキービーストを知っていて、かつ話せることは知らない。前項と同じく、人間の長期不在を示しているように思われた。
- ラッキービーストは複数いるため、皆会ったことがあるのでは。「ボス」はラッキービーストのボスという意味。
- 壊れた橋、砂で埋もれたバイパスの入り口
- それぞれ、洪水で破壊された、度重なる砂嵐で砂が降り積もった、と考えれば説明がつく。
- 時に地形が変わってしまうほど、サンドスターによる気象変化は激しい。(ジャガー「川の形ごと変わる」)
- アトラクションを遺跡と呼ぶ
- 世界遺産とも言っているので、ツチノコがそういう言い回しを好んでいるだけか。
- 溶岩のようなもので塞がれた地下迷宮
- 火山から噴き出した火成岩かと思われたが、出口だけがピンポイントで塞がれている。
- 地下迷宮を封鎖するために人間が流し込んだ?
- 地下迷宮がオープンする前にパークの閉鎖が決まったため、動物やフレンズが迷い込まないように塞いだのではないか。
いずれも、説明できないこともなくはないという感じですが、この中の何割かは異変に由来しているように思えます。
一方、短期間説の描写はかなりはっきりしているため、否定するのが難しいです。パークの閉鎖は二~三年前、長くとも十年は経っていないと見て間違いないでしょう。
ライオンとヘラジカの合戦が月一で行われていたとすると、五十一戦で約四年です。(三週に一度なら三年弱、二週に一度なら二年弱)
ライオンが城を縄張りにしたのは閉園後と思われるので、非常にしっくり来る数字ですね。
フレンズたちから人間の記憶が消えている?

パークの閉鎖が数年前であるにも関わらず、フレンズの多くが人間を知らない(見ても分からない)のは不可思議です。
若干辻褄合わせ的ではありますが、フレンズたちから人間にまつわる記憶が消えていると考えれば説明はできます。図書館には資料が残っていて、一部のフレンズは知識としてのみ人間を知っているのかもしれません。
ではなぜ消されたのかという疑問が生じますが、次のような推論が可能です。
- パークに残されたフレンズたちが人間に依存せず生きられるように、パークの旧管理者がサンドスターを使って記憶を消した
これは、カバの台詞「ジャパリパークの掟は、自分の力で生きること」にもつながります。
助け合って生きているフレンズの世界においては異質とも言えるこの言葉を、「(人間の力を借りずに)自分の力で生きること」と補間できるのです。
アライさんはなぜかばんちゃんを追うのか に続きます。
参考資料
けものフレンズプロジェクト|公式サイト
http://kemono-friends.jp/
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